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英語の語順
英語の語順は日本語のそれとは少し違います。英語では日本語と違い、一つの文には必ず一つの動詞が必要になってきます。そして全ての文において、必ず必要なのは主語と動詞です。という事で、主語と動詞が始めに来ます。他の要素(形容詞など)は文の形(動詞が決定する)によって必要なものが変わってきます。
つまり、いつも変わらない英語の語順というのは、
主語 動詞
という形になります。そしてこれに他の要素をつけていくのが英文の作り方です。
仮に、動詞によって文の形が、主語、動詞、名詞 という形になったとします。
例: He is a student.
これがこの文の最低限の要素です。ココに、名詞を修飾する形容詞を入れるならば、
主語 動詞 形容詞、名詞 という形になります。
例: He is a good student.
このように、英語において確実に知っておかなければいけない語順は 主語→動詞 になります。
また、助動詞というものがありますが、これは動詞を助けるものになります。よって動詞の前に来ることになります。
主語 助動詞+動詞 名詞 などの形になります。
例: He must be a student. (彼は学生に違いない。)
英語の核 動詞
英語で一番重要な役割を果たす動詞ですが、この動詞には大きく分けて2種類あります。
Be動詞 と、Do動詞(一般動詞) です。
Be動詞
Be動詞は主語の状態もしくは存在を表す。つまり、主語 Be動詞 名詞 の形の場合、主語=名詞の意味を持つ。これは、主語が名詞の状態である。という意味を表す。
例: I am a student. (私は学生という状態である。→私は学生です。)
He is sick. (彼は病気という状態である。→彼は病気です。)
Be動詞は、原形はbeであり、主語や時制によって変化する。
I am
He is
This is
We are
You are
I は am であり、それ以外の単数(一つ)の主語にはis 複数(二つ以上)にはare と変化する。
また、過去形においてはam,is →was, are → were の形をとる。
Do動詞(一般動詞)
Do動詞は基本的に主語の動作などを表す。主語とイコールになる状態以外を表すときにはDo動詞を使う事になる。よって種類も豊富。動詞の変化(活用)の点において、決まった形で変化するものを規則動詞、決まりなく変化するものを不規則動詞と呼ぶ。また、現在形においては主語の形によって変化をしなければならない。基本動詞には不規則動詞であるものが多い。
例: take
Go
Make
Put
Do
Read
Watch
Have
Look
Come など
文の種類
文の種類にはいくつかある。基本となる平叙文、質問を表す疑問文、文を否定する否定文、がある。平叙文は全ての文の基本となる形であり、疑問文も否定文も平叙文から作り出すことができる。
疑問文
疑問文は平叙文の語順を変える、もしくは助動詞doをプラスして作り出すことができる。動詞がBe動詞であるか、Do動詞であるかで形が決まる。
動詞がBe動詞
例文 He is a student.
動詞がBe動詞である場合、疑問文の作り方はBe動詞をそのままの形で主語の前(文の頭)にもっていき、残りはそのままで、最後に?をつけて出来上がり。
He is a student.
→Is he a student?
動詞がDo動詞
例文 I play tennis.
動詞がDo動詞である場合、疑問文の作り方は、主語の前にDoを置き、残りをそのまま並べて、動詞を原形にする。これで出来上がり。
I play tennis.
→ Do you play tennis?
*現在形における3単現のSはDoが受ける事になり、Doesという形になる。過去形においても時制を受けるのはDoであり、Didという形になる。
否定文
否定文の作り方も動詞の種類によって決まる。
動詞がBe動詞
動詞がBe動詞である場合、否定文はBe動詞にnotをつけるだけで出来上がり。
例文 He is a student. → He is not a student.
*現在形でも、過去形でも同じように作る事ができる。
動詞がDo動詞
動詞がDo動詞である場合、否定文は主語のあとに助動詞do+not をつけて、動詞を原形にしてあげれば出来上がり。3単現を受ける場合はdoes not , 過去の場合は、did not になる。
例文 He plays tennis. → He does not play tennis.
英語の基本時制
英語には時制がたくさんある。過去、現在、未来、現在進行、などなど。
基本的な時制をしっかりと把握しておく事が大事。
現在形
現在形と言われると、今のこと、と思ってしまいがちだが、実際には[いつも変わらない事]をあらわす。昨日も今日も明日も明後日も変わらずに起こることには(もしくは状態)現在形が使われる。
例文 He is a student.
I play tennis.
He likes baseball.
現在進行形
[いつも変わらない事]をあらわすのは現在形、では今起こっていることを記述するには?その役割を担うのが現在進行形。[今まさに起こっていること]、[最近起こっていること]、[近い未来に起こること]を表すことができる。
例文 I am studying English.
He is jogging these days.
She is playing tennis now.
過去形
過去に起こったことをあらわすのが過去形。今から見て、過去に起こったことを(もしくは状態)あらわす。今現在には関係がない。
例文 I played tennis yesterday.
He went to Tokyo last week.
She called me last night.
未来形
未来に起こるであろう、もしくは起こりうることをあらわす。文の形としては助動詞willを使うもの、もしくは、be going to 動詞 の形になる。
例文 I will go to the party.
He is going to visit Kyoto next Friday.
*厳密には、will と be going to の形で意味が違う。前者は未来に対しての確信が薄く、予想の意味合いが強い。よって、話しているときに思いついたことなどはwillを使う。対して後者は、未来に対しての確信が強い。よって確実に起こるであろうこと、もう既にスケジュールになっている事、などにはbe going to を使う。
品詞別簡単解説
名詞
名詞は、何かの名前や、動作をする事(働く事)などの意味を持ち、名詞やいくつかの語で名詞のような塊(名詞句)で英文の主語や、補語になったりする。
例: a car (車)
Water (水)
House (家)
Playing basketball (バスケットボールをする事)
British museum (大英博物館) など
動詞
動詞は、日本語で言う述語をあらわす。主に主語に関する動作を表し、どの動詞を使うかによって英文の形は決まってくる。
* 例えば、動詞に give を使うとする。この動詞は、[与える]という意味を持ち、[何を]、[誰に]がないと文にしたときに意味が分からない。よってこのgiveという動詞が英文の必要最低限のパーツを決める。
例: He gave a car to his daughter. (彼は娘に車をあげた。)
動詞の例: have (持っている)
Get (手に入れる)
Live (住む、暮らす)
Go (行く) など
形容詞
形容詞とは、修飾語と言われるものの一つである。修飾語とは何か他の言葉を飾り付けて、より印象的にする為の語。形容詞とは、名詞のみを飾り付ける語。他の品詞を飾り付ける事はない。また、主語の状態を表す動詞の場合、形容詞を後ろにとって、主語の状態を表す事もできる。
日本語では、どんなときでも修飾語→非修飾語 の形だが、英語では、形容詞の働きに当たる部分がとても長い(文の形になっている)時は非修飾語の後ろに修飾節が来ることがある。が、基本的には日本語と同様、修飾語→非修飾語の形になる。
例: a beautiful flower (美しい花)
I am tired. (私は疲れている。)
A little boy (小さい男の子)
I feel sick. (私は気分が悪い。) など
副詞
副詞も形容詞と同様に、修飾語と言われるものである。しかし、副詞は名詞以外を飾り付ける。形容詞は名詞、それ以外は副詞と覚えると簡単。また、副詞は形容詞と非常に形が似ていて、形容詞から副詞を作る事も可能である。英語の中では比較的自由に文の中で現れる。使い方を覚えてしまえばかなり使えるものが多い。
例: He runs fast. (彼は、早く走る。)
I studied hard. (私は一生懸命勉強した。)
She spoke slowly. (彼女はゆっくり話した。) など
代名詞
代名詞はその名の通り、名詞の代わりになるものである。日本語では、二回目に出てくる言葉や事柄や、話し手と聞き手がお互いに理解できることは省略されるが、英語では[それ、これ、あれ、]などの意味を持つ代名詞を使って何回も同じことを言うのを避ける。要素としては、名詞と同じなので、英文の中における扱いも名詞と同じになる。
例: this (これ)
That (あれ)
It (それ)
These (これら)
He (彼)
She (彼女) など
超基礎英文法